あなたが現在見ているのは 押さえておきたい法務知識 Vol.2 / 事実を明らかにする!調査とヒアリング

押さえておきたい法務知識 Vol.2 / 事実を明らかにする!調査とヒアリング

通報を受けた後はいよいよ調査ですが、調査チームは何人くらいで作ればいいのでしょうか?

調査の聞き取りは「 2人から3人程度 」で行うのが鉄則です。

1人だとメモを取り損ねたり、質問を深掘りし忘れたりするミスが起きやすいからです。

逆に多すぎると威圧感を与えてしまうので、2人1組で、一人が質問、もう一人がメモと補充質問、という役割分担がベストですね。

調査の際、会話の録音はしてもいいのでしょうか?

原則として、録音は実施すべきです。

メモの漏れを防ぐだけでなく、「言った、言わない」のトラブルを防ぐ、証拠保全になります。

「 録音してもいいですか? 」と許可を求めるよりは、「 調査の基本として録音させていただきます」 と伝えて実施するのが一般的です。

どのような順番で話を聞いていくのがよいのでしょうか?

ハラスメント事案の場合、基本的には ① 被害者本人、② 周囲の関係者、③ 加害者( 被通報者 ) という順序で進めます。

特に注意が必要なのが、加害者へのヒアリングです。

いきなり「 あなたへの内部通報があった 」と伝えると、証拠を隠滅したり、口裏合わせをしたりするリスクがあります。

証拠隠滅はどうすれば防げますか?

「 カモフラージュ 」をするという方法があります。

例えば、「 定期的な業務監査 」や「 職場環境改善のヒアリング 」といった名目で呼び出し、準備をさせない状態でヒアリングを行うのです。

ただし、あまり不自然だと怪しまれるので、慎重な検討が必要です。

被害者が「 やっぱり怖くなったので調査をやめてほしい 」と言ってきたらどうしますか?

難しい判断ですが、会社には従業員を守る「安全配慮義務」があります。

もし放置すれば、他の社員にも被害が及ぶ可能性がある場合や、ストーカー行為などが疑われる場合は、本人の意向だけでなく、会社として断固として調査や、警察への相談を進めなければならないこともあります。

専門的な判断が求められますね。中小企業でこれをすべて自分たちでやるのは大変そうです。

そうですね。

社内だけでは対応が難しい、あるいは利益相反が疑われるようなケースもあります。

そういった場合は、我々のような弁護士による外部窓口サービスを利用するのも、一つの手です。如水法律事務所では従業員数に応じたプランもありますし、何より第三者が入ることで、従業員も安心して相談できますからね。