今日は、ライセンス契約について学んでいこう!
ライセンス契約とは、ライセンサー(権利をもっている人)が、自分の特許・意匠・著作物・商標などの使用を、ライセンシー(使いたい人)に許諾する契約のこと。
ライセンシーは、その対価としてライセンス料を支払うよ。
さて、ここで問題!
バロンくんのイラストの権利をもつ如水商店(甲)と、そのイラストを使ったぬいぐるみを売りたいねずみ商事(乙)が、ライセンス契約を結ぶことになったよ。
ところが契約書には、「甲は乙に対し、本キャラクターの使用を許諾する」の一文しかありませんでした。
- このままだと、どんな問題が起きやすいかな?
- バロンくんのイラストの著作権が、ねずみ商事に移ってしまう
- どの商品に、いつまで、どの地域で使えるのかがはっきりせず、後からもめてしまう
- 如水商店が、他の会社に同じイラストの使用を許諾できなくなる
正解は「 2 」の「 どの商品に、いつまで、どの地域で使えるのかがはっきりせず、後からもめてしまう 」だよ!

ライセンス契約でいちばん大切なのは、「 何を・どこまで使ってよいか 」を具体的に決めておくこと。とくに次の点は、契約書に必ず書いておきたいポイントだよ。
- 独占的な許諾か、非独占的な許諾か
- 使用期間(〇年〇月〇日から〇年〇月〇日まで)
- 使用できる商品(ぬいぐるみだけ? T シャツやお菓子も OK?)
- 使用地域(日本国内だけ? 海外も?)
- 商品本体だけでなく、パッケージや広告にも使ってよいか
- 第三者にまた使わせて(再許諾して)よいか
ここがあいまいだと、「 そこまで許したつもりはなかった 」「 使えると思っていたのに 」というトラブルにつながってしまうんだ。
ちなみに、「 1 」は✕。使用許諾は「 使っていいよ 」という許可であって、著作権そのものが相手に移るわけではないよ。権利を渡すなら、別に譲渡の合意が必要なんだ。
「 2 」も✕。ライセンス契約は、原則として非独占的な契約だから、同じ権利について複数の会社と契約することもできるよ。逆に「 うちだけに使わせてほしい 」という場合は、「 独占的に許諾する 」とはっきり書いておく必要があるんだ。
- ライセンス契約において、メリットを得ることができるのは、次のうち誰でしょう?
- ライセンシー
- ライセンサー
- ライセンシーとライセンサーの両方
正解は「 3 」の「 ライセンシーとライセンサーの両方 」だよ!

ライセンサーのメリットは、ライセンス料が得られること、従業員や設備、広告費といった自社のリソースを使わずに収益を上げられること、そしてライセンシーの働きで自分の作品やブランドをより多くの人に知ってもらえる可能性が広がることだよ。
一方、ライセンシーのメリットは、他社の技術やブランドを利用することによって利益を上げられることや、すでにある他社の技術やブランドを使えるから、素早く効率的にビジネスを展開できることだね。
ただしライセンシーは、ライセンサーに支払うライセンス料と、その契約で得られる利益とを比べてみることが大切になってくるんだ!
ライセンス契約は、ライセンサーとライセンシーの双方を守り、当事者間のトラブルを未然に防ぐための契約だよ。もし困ったことがあれば、身近な法律・契約のプロである、如水法律事務所までご相談を!
