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押さえておきたい法務知識 Vol.5 / 顧問契約の必要性 スポットとの違い

企業にはいわゆる「 顧問の先生 」がいらっしゃることがありますが、「 顧問契約 」の必要性について、お聞きかせください。

多くの方は「 トラブルが起きてから 」弁護士を探す、いわゆるスポットでのご相談をイメージされると思います。

しかし、スポットには限界があります。

いざ問題が起きてからでは、会社の事業内容やこれまでの経緯をゼロから説明していただく必要があり、どうしても初動が遅れてしまいます。

トラブルが起きてしまった時に、会社の背景からイチから説明するのは大変ということですね。

おっしゃる通りです。

顧問契約の最大の価値は、これまでのお付き合いに基づいた「 事業理解 」と「 スピード感 」にあります。

日常的にコミュニケーションをとっていることは、背景の理解などにつながり、スピーディに適切な対応を考えることができます。

更に言うと「 何か起きてからのトラブル対応 」ではなく、普段からやりとりをすることで、トラブルを未然に防ぐ、

「 リスク管理 」への投資

と考えてもらえれば、経営者の方にはイメージしやすいと思います。

リスク管理への投資と考えるとわかりやすいですね。日常的にコミュニケーションとはどういうコミュニケーションになるのでしょうか?

顧問契約を結んでいただく企業の方とは、初期の段階で事業内容や事業計画、感じられている経営課題などについても、ご説明いただくことが多いです。

また、顧問契約と聞いてイメージしやすい日常的なコミュニケーションとしては、契約書のチェックなどでしょうか。

これらについてチャットツールで相談を受けることも多く、こうしたコミュニケーションで事業の理解や企業の現状把握につながっています。

チャットツールでコミュニケーションをとることもあるのですね。

はい、多くの顧問先の企業で導入してもらっています。

契約書を結ぶといったわかりやすいタイミングだけでなく、商談の際に気になったこと、お客さま対応、SNSなどの活用、労務問題など、相談してもらった方が良いタイミングというのは、結構多いと思いますのでチャットツールで気軽にご相談いただくと良いと思っています。

顧問弁護士に相談するのは、訴訟などの特別なタイミングのイメージが強いですが、意外と日常にあるものですね。

そうですね。トラブルの芽は日常に潜んでいると思います。

契約書の何気ない条項が問題になったりすることもあります。

そのため、日常的にコミュニケーションをとれる状態になっていると早いタイミングでトラブルの芽を摘むこともできますし、何かあった時にスピーディに適切な対応をとることができます。これらが顧問契約の意義だと考えています。

事業の内容や企業の背景を知らないと難しい、と思われる場面もあるのでしょうか?

少し大袈裟かもしれませんが、日常的なコミュニケーションで、事業の内容や企業の背景を知っていると「 即答 」できることもあります。

逆に企業や事業の文脈を知らないと杓子定規な回答でビジネスの実態に合わないアドバイスをしてしまうリスクもあります。